943 :
おさかなくわえた名無しさん:2006/12/10(日) 12:46:09 ID:aik6Seet
今年の頭に初めて来日した
モンテリーゾっていう騎手がいるんだけど彼の話。
彼は同じヨーロッパの騎手仲間の活躍を見たり
彼らの話を聞いたりして
以前から日本に来たがってたらしい。
特にゲームセンターとか食べ物関連の話に
興味があったみたいで相当な期待を抱いて来日。
正式に日本行きが決まった際に仲のいい騎手から
「小倉のフグは絶品だから小倉で乗るなら絶対食っとけ」
という指令が出た。
フグ勧めた騎手はサークル内でもグルメで知られてるため、
彼の期待は更に高まる。
しかし期待が膨らむあまり
「フグってどういう食べ物なんだろう?」
という疑問が沸いて来て色々調べ始める。
辞書を開く、載っていない。伊訳、英訳もわからない。
インターネットを使ってようやくフグの情報に辿り着いた
モンテリーゾ騎手。
フグの情報を得るも
「毒をもつ魚!?」と青ざめる彼。
当たると全身が痺れ、
過去には死者も出したという記事にビビリまくり、
幾らオススメでもこれはだめだと
気の小さい彼はフグを食べることを断念した。 944 :
おさかなくわえた名無しさん:2006/12/10(日) 12:47:21 ID:aik6Seet
そして数日後、小倉で騎乗する機会が回ってきた時に
不意にふぐの事を思い出した。
「ここにはフグという食べ物があるらしいね。
とても美味しいらしいけど毒を持ってるんだろ?
気にはなるけどまだ死にたくないし・・・」
関係者にこう漏らしてしまったのが運のツキ。
怖いから嫌だと主張するも
免許を持っている職人がさばくから大丈夫だと
半強制的に連れて行かれる羽目に。
店に着き、鍋が来るとモンテリーゾ最後の抵抗。
パソコンで見たフグの死亡例のニュースを
プリントアウトした物を見せる。
これ見てよやばいよとか野菜だけでいいとか
必死に足掻くもそんなもん持ってるから怖いの一言で却下。
ノー、ノー、ポイズン・・・
とアル中患者の如くガクガクブルブルしまくるので
見かねた関係者がお前以外の全員が先に食うから
誰も死ななかったら食えと提案し、
モンテリーゾもそれに納得。
端から順番に食べていくが、
ロシアンルーレットさながらの心理状態の中
当然ながら誰も死なず
ついにモンテリーゾの番が回ってくる。
腹を括り恐る恐るフグを口に運んだ。
「モ ル ト ベ ー ネ !
こんなうまいい物がこの世にあったのか!」
フグを教えてもらった相手にすぐさま報告の電話を入れると
ひたすらフグ料理を食いまくりましたとさ。
彼曰く「それにしても最初は怖かった。
こんなに怖い思いをしたのは人生初めてだ。
自分の師匠より怖かった」
らしい・・・ 953 :
おさかなくわえた名無しさん:2006/12/10(日) 13:19:03 ID:uSp4imef
>>943-944
まぁ異国で死者が出るような毒が云々とあるような物を
食うには相当な度胸がいっただろう。
それにしても…その後何かあるたびに
フグを奢るように言われる関係者が目に見えるようだ。
私もホームステイに来たエジプト系アメリカ人に
初日カウンターで食べるスシを
教えてしまったばっかりに…
まぁとにかく面白い話をありがとう。
956 :
おさかなくわえた名無しさん:2006/12/10(日) 13:21:59 ID:PaN/yGcl
正直、淡白すぎてどこが美味いのかわからん>フグ
米国では「舌が痺れる程度の毒を少し残して調理し、
スリルを楽しみながら食べるもの」
ということになっちゃっているらしい。
993 :
おさかなくわえた名無しさん:2006/12/10(日) 20:20:20 ID:ae11WvxG
>>956
見た目もキレイでしょ?
薄作りとかお皿もみて楽しめるし。
在日米人(*゜∀゜)と初めてのデートがふぐだったけど、
器とかみてはしゃいでいたな。
それよりは、ウナギと串揚げのほうがリクエストされやすいけど。
そろそろふぐが旬ですね。
コタツになべで日本酒でも飲みたいね。
954 :
おさかなくわえた名無しさん:2006/12/10(日) 13:20:21 ID:pl+93g6g
( ・ω・)オモシロカッタヨ
出典
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/kankon/1164677588/